こんにちは、まめ子です。
予定より早く生まれた赤ちゃんが、特に注意するべき感染症がRSウイルスです。早産で生まれた赤ちゃんは、感染すると重症化しやすいと言われているため、私の子供は予防接種を受けました。
他の予防接種は公費で受けたり、支払いがあっても2〜3千円程度だったため、RSウイルスの予防接種も同じくらいだと思っていました。予防接種を終え、会計をしたらその請求額を見てビックリ!予防注射の料金は私の想像をはるかに超えていました。
今回は、これから投与予定のある方の参考になればいいなと思ったので、RSウイルスの予防接種「シナジス」について書いていきたいと思います。
RSウイルスの予防接種「シナジス」
シナジスは「RSウイルス感染症」による肺炎や呼吸困難など重症化を抑えるためのお薬です。予防注射を受けていても完全に予防することはできませが、シナジスを投与することにより、RSウイルスに感染した場合でも重症化を防ぐことができます。
予防接種は保険適用されるの?
シナジスは任意接種で、通常は全額自己負担となります。しかし、接種対象の赤ちゃんであれば健康保険が適用され、未熟児医療費制度や子ども医療費制度を利用すると、自己負担分が返金されます。
対象の赤ちゃんは以下のとおりです。
- 早期産児(36週未満で生まれた子ども)
- 呼吸器の病気を持つ子ども
- 心臓の病気を持つ子ども
- ダウン症の子ども
※上記の他、RSウイルスの流行時期や接種する月齢やお医者さまの判断によって、接種の対象が変わってきます。シナジスの接種については担当のお医者さまへ確認してくださいね。
予防接種の費用はいくら?
シナジスの投与量は、赤ちゃんの体重で決まります。体重1kgあたりシナジスの量は15ml。
例えば、生まれたばかりの赤ちゃんが2kgとした場合、2kg×15ml=30mlが投与される量となります。
シナジスは50ml単位で販売されており、その価格は1つ約8万円。30mlの投与が必要な赤ちゃんの場合、シナジスは1つ必要となります。
赤ちゃんの体重が5kgになるとシナジスの投与量は、5kg×15ml=75mlが必要となり、シナジスは2つ分必要となります。
赤ちゃんの体重が5kgの場合のシナジスの料金は、80,000×2=160,000円
健康保険適用(2割負担)で、32,000円となります。
まめ子
RSウイルスは予防が大切
シナジスの効果が続くのは1ヵ月程度です。そのため、流行時には1ヵ月に1度の接種が必要があります。RSウイルスには有効な治療薬がありません。「かからないようにすること」が最大の予防です。
次の点に注意して赤ちゃんをしっかり守りましょう。
手洗いをする
RSウイルスは感染力が強く、ウイルスが衣類をおもちゃなどに付着してから4〜7時間は感染力を持っています。日ごろから、外出の後や食事の前、鼻をかんだ後などは石けんでよく手を洗いましょう。
身の周りのものをこまめに消毒する
RSウイルスは、目や鼻、口の粘膜から感染します。赤ちゃんはなんでも口に入れようとします。そのため、赤ちゃんの周りのもは、アルコールでこまめに消毒しましょう。
マスクを着用する
大人がRSウイルスに感染した場合、軽いカゼ程度です。しかし、ウイルスに弱い赤ちゃんが感染すると肺炎や気管支炎になってしまう場合があります。カゼをひいている人がいる場合、咳や鼻水が飛び散らないように気をつけましょう。
さいごに
「シナジス」の料金は、インフルエンザや他の予防注射と同じくらいだと思っていた私。予想以上の金額にビックリしてしまいました。医療費制度を利用して実質の負担はなくなりましたが、一時的な出費とはいえ、とても大きな金額でした。
RSウイルスは2歳までにほとんどの赤ちゃんがかかると言われています。しかし、1度かかったとしても一生続く免疫を得ることはできず、再び感染してしまう可能性があるそうです。大切なお子さんをウイルスから守るため、日ごろから予防をしましょうね。